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きかの認識が得られたと思われる。
環境教育に関しては、菱村先生の「環境から学ぶ」「環境について学ぶ」「環境保護を学ぶ」との指摘と、河村シゲル氏の「30年前に制定された県の木、花、鳥、昆虫を、再検討して子ども達に決めさせよう」との提案は参加者全員を唸らせた。
このシンポジウムも大成功と思われる。

 

? 環境学校
名古屋、奈良とも県・市の環境保全課の支援を受け、講師、指導員共に適任者を派遣してくれた。奈良は環境アドバイザー制度を設けており、自然環境の専門家が登録されているので、大いに活用させていただいた。

 

? 環境調査
環境学校の段階で、講師陣から「水、緑、空気3部門の調査はかなり困難で、特に空気(大気汚染)の調査は大人でなければ無理ではないか。それよりも今年は水環境に絞って調査した方がいいのではないか。」との指摘があり、実行委員会で検討の結果、各地で水環境を中心とした調査を行い、地域的に緑(樹木、草、花等)の調査も可能な場合は、これも合わせて行うこととなった。環境調査から京都も加わり、3地域で計5回の調査を行った。

 

? 子ども地域環境サミットと環境宣言
サミットと環境宣言に向けて、名古屋、京都、奈良の子ども達が実行委員会を作り、検討を重ねた。その中で当初の計画にはなかった塚本珪一、橋本昭の両先生のお話を聞き、新たに中教審委員になった日米教育委員会(フルブライト)のシェパード理事長のメッセージをもらおうということになり、それぞれ関係者を通して接触し、何とか実現にこぎつけることができた。
新聞の案内欄に載ったこともあって当日は入りきれない程の参加者となり、特に大学生や一般の人が約半数を占め、関係者一同喜んだ。又、この様子は新聞や京都のCATVでも報道された。
サミットの発表と宣言文もすべて子ども達の実行委員会で検討し、発表した。小学生10人、中学生わずか1人という子ども達が実に素晴らしいチームワークで、スライドやOHPを駆使して、大人顔負けの発表をしてくれた。

 

? 環境ボランティア活動
環境調査からサミットの準備、実施と続き、熱心な子ども達にも疲労の色が濃く、10月実施予定のボランティア活動は11月に延期となった。それでも最後のしめくくりということで、名古屋、奈良共頑張ってくれた。
環境ボランティア活動は、この2日間だけでなく、今後も継続されることで、名古屋・奈良とも一致している。但し、環境ボランティア活動に対する地域や子ども達の認識はまだまだ不十分で、これを定着させるには、かなりの時間を要すると思われる。しかしそれこそが、我々の任務と思われるので、本協会としても検討を重ねて来年度に生かしたい。

 

 

 

 

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